ペルシャのお正月料理を味わう
―神戸北野朝異人館の景色を眺めながら
おもてなし文化にふれる―
プーリー女史と私、関西のペルシャ親子ですが、数えきれないほどの年月、日本であの手、この手で、ペルシャをお伝えしてきました。
今回はペルシャのお正月(3月20日)に合わせて、伝統的なお正月の料理の数々、ワイン、音楽、デザートまで味わいます。
主催
朝日カルチャーセンター朝日JTB交流文化塾
芦屋教室
イランの首都テヘラン生まれで神戸在住のダリア・アナビアン宅で、
ペルシャ文化と歴史のお話を聞いてから
千夜一夜物語に登場する料理を味わいました。
「千夜一夜物語」で描写されているフルーツとナッツのピラフ
マージョヤムや色々なハーブが登場します。1000年前のペルシャは、今よりモダーンやったんやね。
ダリアの料理は、野菜は地元神戸のものを使い、油もトランス脂肪酸をふくまないものを使用するなど、健康的であることも大切にしています。
ポテトサラダも、バージンオリーブ油で作った体に良いマヨネーズ。このマヨネーズを味わえば、もう市販のマヨネーズは食べられなくなる。
葡萄の葉で包んだ米、ひき肉、ハーブ、スパイス、干し葡萄。
ネギを花のように切りました。
ペルシャの柿の葉寿司のようなものです。
ピスタチオで太らせた鶏、ザクロ料理、薔薇のデザートは、シェへラザードが何十夜にわたって命懸けで語り続けました。
千夜一夜物語の時代から受け継がれてきた伝統的な料理が、ペルシャの家庭の食卓を彩っています。
料理が崩れる前に写真でしっかり撮りました。
日本では、まだまだなじみの薄いペルシャ料理。
ペルシャ料理の基礎は、2500年前、アケメネス朝ペルシャ帝国でワインが好きな方に
ヘロドトスの記録では、国会議員は、議会で、決断をくださないといけなかったときは、ぐでんぐでんによっぱらった状態でいちばんよい決断ができると思われていたんです。
朝おきて、その決断を二日酔いの頭で再度、検討したらしいです。
酒= 真実
お酒は、本音を引き出す力があるからです。だから朝おきて、その決断を二日酔いの頭で再度、検討したのです。ペルシャの最初の王様の名前はキュロス ですがお酒を大量に飲んでというより、ペルシャのワインは何千年に渡って様々な詩や文学の哲学的テーマに使われたのです。ゾロアスター教でもお酒が宗教行 事に使いました。ハッピーになることが悪魔祓いだと。今のイランとはえらい違いますね。
プーリー・アナビアンの即興テーブルセッティング。
毎夜パーティーに明け暮れ財産を使い果たしました。
「千夜一夜物語」に描写されている薔薇のスイートも伝承されていきました。
シナモン、カルダモン、オレンジの香りがするデザートテーブル
シルクの錦に横たわって、クリスタルのグラスにワインを注ぎ、花びらを浮かべ、夜明けまで飲み干したことを千夜一夜物語のパーティーが描写されています。
ペルシャの伝統楽器サントゥールの奏者であるプーリー・アナビアンによる演奏でパーティーは終了しました。次のパーティーまで。