超ディープな下街で文化財のイベントを披露することになったのは、新世界も新しい世代が集まり、シャッターに絵を描いたり、ライブハウスができていたり、ジャンジャン横丁で将棋の会所や派手なカラオケバーや昭和のゲームセンターがいまだに賑わったり、850円のホテルがあったり、遊園地のような街です。同じようなことが40年前のニューヨークにありました。マンハッタンの倉庫街が70~80年代にアメリカの景気が悪くなると、倉庫に荷物を置く会社も破産し、倉庫ですら空っぽになり始めました。そんな時、若い芸術家たちが家賃の安い倉庫を借り、屋根裏部屋を作り、はしごで天井に上がって寝て、朝は降りてアトリエでアートを作るようになりました。ニューヨークのSOHOとLittle Italyとチャイナタウンが落ちこぼれの街だったのに、今やグッチがSOHOに店を出すわ、古いビルは生れ変わるわ、タワービルは建つわ、高級ホテルはできるわ、ニューヨークドリームを聞くと、新世界もひょうっとしたらニューヨークのSOHOのようになるかもしれない、かすかなロマンが芽生えます。
大阪・天王寺・動物園前の超ディープな下町で文化庁のイベントするまでの準備作業。
文化と芸術の発信基地を目指すドリーム22ビルのSPACE HOUSEの5階で展示会を披露し、ワークショップを3回実施。第一回 2022年9月23日 大阪・新世界で古代ペルシャ美術品の破片を新しいアートに蘇らせる。
ペルシャ紀元前の出土品を並べる前にペンキ塗り
文化庁支援事業の展示会に向けて、博物館とは違う文化財の触れ方を作り出す準備。
展示用9世紀ペルシャ二彩と三彩陶器
5000年前の動物型酒器
貴重な紀元前のペルシャ土器を紐解く
新世界にペルシャ古陶器の進出で、名前の通り「新世界」出現。
ペルシャ秘宝の扉を開く展示を観て、聴いて、触って、作ってみよう
ペルシャ錦・ガラス・陶器のアナビアン・コレクション展示 100点・販売100点
展示会即売会 2022年9月23 (日) ~ 10月22日(日)
紀元前の時代には動物型土器にお酒を入れていた。
古代のワインやビールを入れ、
儀式に使っていた。
日本の動物型埴輪より何千年も古い土器 土器にお酒を保存すると、気化熱で温度が保てるが、水分が少しずつ減っていく。 |
水分の蒸発を防ぐために、3000年ほど前から、土器に釉がかけられるようになった。
釉が何百年にわたって、釉が改良され、色が美しくなっていく。
1世紀ごろのペルシャのパルチア時代に初めて緑釉陶器が作られました。
ペルシャ文明の進化が見えてくる
ダリア・アナビアンのトークショー
「ペルシャ土器の躍動美」
幻想的なライティングの中で
スライドショー
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ワークショップの受付
新世界で古代ペルシャ美術を新しくするプロジェクト・第一回目
有限会社サントガリアジャパンの社長・山之口世志子と会長・都一郎の二人のアーティストが、きらきら輝くオルゴナイト(樹脂)をふんだんに使用し、デザインを指導で「時空を超えたペルシャと新世界をつなぐアート」を創作した。
参加者は、思い出のつまった飾り物を持ち込み、ペルシャビーズと一緒に透明な樹脂で固め、独創的なアクセサリーを作った。
山之口世志子先生がワークショップの指導をした。
ストスピーカーの鈴木肇氏もワークショップに参加され、作品を作った。
まず参加者はお皿に樹脂を流す型とペルシャの青いビーズをおいた。 |
山之口世志子先生の説明を聞いて
オリジナル作品を作るために色々なビーズを選び
キラキラなビーズに触れると、みんな楽しくなり
アレンジに1時間以上かけて
新世界アート「カオスの中の秩序」をコンセプトにどんどんビーズを盛り付けていった。
ペルシャ陶器に使われる酸化コバルトの青釉で 彩られた青釉陶器のビーズでオリジナル作品を 取り組んでいるところ。 |
使わなかったブローチやペンダントも組み合わせて、アクセサリーを創作する。
バランス感覚がばっちりな作品ばかり
完成した作品は樹脂が固まるまで24時間かかるため、それぞれの住所を書いておいた。