2022年3月3日木曜日

各会派の日本書道展に加えてペルシャ書道

奈良県 文化会館の「日本の書道展」にて
アナビアンコレクションからペルシャ書道を展示
主催 奈良新聞


「文字が模様になる」
四方八方から描かれた書。ペルシャ書道は、決まりごとがなく、自由な発想で表現する。日本に縁のある鶴、奈良に縁のある鹿の装飾、そして、木花。みんなペルシャの楽園の象徴。


2022年2月23日~27日まで各会派がつどう日本の書展が開かれ、今年はそれに加えてペルシャの作品も展示され、2月24日の奈良新聞に次のように紹介していただきました。

「シルクロードを通じて、奈良との歴史的繋がりがあったペルシャ文化を取り上げ、ペルシャ書道のアンティーク・カリグラフィーを中心に世界的に高い評価を受けるアナビアン・コレクションを展示し、紹介している」


奈良県文化会館で各会派を代表する力作が280点も展示されました。


280点も至高の作品が詰まっていました。


そのなかで、ペルシャの書道も別の世界を醸し出しました。


未知のペルシャ書道の解説もパネルで紹介され・・・


アナビアン・コレクションの背景も紹介していただきました。


 寒波の奈良でペルシャにも咲く桃の花が飾られていました。


広々としたスペースで展示


様々な書体のペルシャ書道


奈良新聞の村井ルカ記者が、アレンジされたオールドのりたけの花瓶


「文字が駝鳥に化ける」

鳥は天国の象徴で、文字で鳥を描くことで 祈りの言葉が綴られている。力強く地上をかける駝鳥を描くことで精神を高めることを意図する。


「祈り」

タズヒーブ (ペルシャ語で飾りという意味)で純金地に細密画で装飾されている。アラビアの伝統的な書体、ソルス体を取り入れた文字で祈りの言葉が書かれている。

今回のコレクションの中で最も古いカリグラフィー。1860年作。


「大臣への感謝」

先の細い足ペンで大臣を称賛した作品


「老人からの伝言」

詩人イザット・ヤール作
ペルシャの詩は韻を踏み、文字を重ねることで、そのリズムを表す。 


「縁を語るペルシャ文字」

縁によって運命は変わる。縁についての詩をペルシャ語で書かれている。



「日常会話も詩で表現」

金の墨で先生と弟子の通信を詩で表したもの。
裏側にも詩が書かれている(裏側を鏡で映すとよい)


「歴史は純金で語られる」

純金の背景の上に近代の王の歴史を詩で書く伝統がある。
雲の中にカリグラフィーを書く伝統的な手法である。


「遺書」

人生は最後の瞬間まで詩である。

「純金に浮かぶ文字」

アラビア語をペルシャのナスタリーク体で書かれている。中東では雲の中に文字を書く形式がある。


奈良新聞にはペルシャの古代のラブレターが取り上げられました。


「古代のラブレター」
薔薇の町、シラーズで生まれた国民的詩人ハーフェーズ作 
イランでは、ハーフェーズの詩集は占いに使われている。多くのハーフェーズの詩集は日本でも翻訳出版されている。


今回は多くの友人が書道展に行ってくださり、何十年前からの友人、中西清治さんが同じ時期に聖徳太子1400年御遠忌を機に、仏陀の生涯を絵巻物にし法隆寺の鵤ホールで披露され、漢詩の形式で見事な感想文を送ってこられました。感想文事態が芸術作品です!


内容の解説もいただき、現代のシルクロードの交流により大きな意義を感じさせました。
感激!


漢詩にも、ペルシャの詩と同じように韻を踏むと規則があるそうです!

2022年の1月8日で、アナビアン家が来日して50年になるとのことを記念して、中西清治氏より、このカッコよい漢詩と解説をいただきました!









2021年11月16日火曜日

観て、触って、聴いて、食べて感じるペルシャ

 観て、触って、聴いて、食べて感じる
惑のペルシャ5000年の美と伝統
展示と講演

神戸 北野坂 オフィスDOにて 2021年10月23日 



アナビアン・コレクションとは、イランの首都テヘランにおいて100年以上続いた老舗でラヒム・アナビアンの熱心な研究心と確かな審美眼でイラン中から蒐集された数千点の文化遺産です。アナビアン家がペルシャ美術工芸品コレクションの保存に果たした役割は大変重要で、その蒐集品は紀元前5千年ごろからの美と伝統の歴史を示すペルシャ全土から出土した土器、青釉器、陶器金銀器、ガラス、タイル、珠玉の首飾り、石彫、そして、日本の現代陶芸との繋がりも示すものもあります。 このように世界的に高い評価を受けているアナビアン・コレクションを日本の皆様に紹介し、歴史的な交流を続けることを願っています。現在は二代目プーリー・アナビアンと三代目のダリア・アナビアンの二人が日本で、ラヒム・アナビアンの知識とコレクションを継承しています。


紀元前のイラン人は、動物の形をした素焼きの容器でビールを飲んでいました。台のついていないのもあり、これで一気飲みをしてた空っぽにしないとテーブルの上に置けなかったのです。

古来のペルシャ陶器は日本の土器にもにています。


様々な時代のペルシャ陶器を手で持つと、まずは「軽い!」とみんなが驚きました。
長年土の中で水が蒸発し、軽くなっていくからです。
貴族や庶民が使っていた陶器を実際に触り、ペルシャ音楽を背景に流しました。
悠久の時間の流れを感じました。


ペルシャの文様は、シルクロードを通じ正倉院文様となり、着物や婚礼布団、風呂敷、パチンコ台などに使われるようになりました。


酸化コバルトで作られたペルシャ青釉は、12世紀に全盛期を迎え、セルジューク時代のトルコブルーとして輸出されました。青釉にも様々な色相があり、コバルト色、瑠璃色、雲ひとつ無い空の色など微妙に異なる癒しのペルシャブルーを鑑賞します。


ペルシャ陶器をガラス越しで見るより、やっぱり手にとると楽しさ100倍


その薄さや手触りで当時の生活が浮かび上がってくるこの楽しさは、博物館では味わえません。やっぱりワークショップの時代です。


殆どの古陶器は破片で出土されており、どのように繋ぎ合わせているかも見抜けるようになります。


さらには本物の陶器と贋作との見分け方は、持って重かったり、デザインがグロテスクだったりすると新しい陶器です。      


ダリアが描いたアケメネス朝ペルシャ大帝国(紀元前5世紀)の地図。和平や婚姻の儀式に使用された陶器でお酒を飲み、気分が高揚することで鬼も逃げてしまいます。



手に持っているガラスは、涙壺と言い、夫を洗浄に送り出した日から止まらない涙を集めるためのガラスの壺です。それは嬉し涙ですかと聞いてきた人もいました。みんなで大笑い。


歴史と文化をエンターテインメントとして楽しむ会でした。

ペルシャ陶器の遊園地になり、賑やかなワークショップを次々と行いました。


13世紀にシルクロード全域を蒙古が拡大すると、イランにも侵入し、陶器に描く人物の顔もモンゴル化し、丸い月顔に代わっていきました。


ペルシャ語で「ミーナーイ」(ペルシャ語でエナメル)という金色の釉が作られました。この技術はやがて、歴史の翻弄のなかで消えてしまいましたが、20世紀に加藤卓夫先生がこの釉を復活され、日本で人間国宝となりました。(上写真)本に写っていいるミーナーイ陶器は、加藤卓夫先生やアナビアン家などのコレクションを蒐集されたものです。


ブルーのミーナーイも作られました。幻の青釉に人物の浮彫文様の技術は、ペルシャ陶器最先端時代の作品。12世紀と13世紀でピークを迎えました。


酸化コバルトに不純物の鉛が入ると瑠璃色から黄色かかった鮮やかなトルコ石のブルーに釉色が変化します。


白地に青い模様を作り、後のブルー・アンド・ホワイトの原点になります。


ペルシャの酸化コバルトの釉を取り入れた中国磁器は、白地に青の染付に発展すると世界中の憧れの陶器になりチャイナと呼ばれるようになります。それをペルシャが逆に真似るのです。やがて日本では伊万里焼の特徴にもなります。それが輸出物産になり、ヨーロッパでは流行ります。


 観て、触って、聴いて、食べて、撮って
懇親会は、デザートをペルシャ陶器でテーブルセッティングをしました。






2021年8月1日日曜日

サントゥールとクリスタルのドウエット

ようこそ、神戸北野町のアナビアン亭へ


リビングルームに入ると・・・


ペルシャの演奏会



ペルシャ打弦楽器とクリスタルボウルのDUET


クリスタルボウルは、振動が体に伝わり、不思議な体験ができます。


だ一回目は、美術館のガラス張りでしか見れないペルシャの幻の青い古陶器を手にもってその触感と重さを感じていただきました


いろんな時代の陶器をテーブルに並べました。


持ちたい放題でした。


第二弾は、ペルシャの18世紀の緻密な刺繍錦



こちらも美術館でしか見れない錦を触ったりかぶったりしました。



料理は、サフラン尽くし。
サフラン入り米粉ナーン、サフランピラフ、サフランケーキ、サフランの外郎。



料理の材料の組み合わせによってサフランの味が微妙に変わっていく。


料理も古陶器で飾りました。


全ての料理をサフランで染めました。


金のお湯沸器でチャイを作りました。


虹色なスイートピーで飾りました。


クリスタルボウルもそれぞれ音階があります。


チャイを飲みながらの演奏会


異国情緒な香が部屋に満ちました。


古代の中東や地中海で採れる香料で心を鎮静させました。


不思議な香りで異次元の世界に飛んでいきました。


イベントは、お昼に始まって、終電車に間に合うように帰りました。