2009年2月14日土曜日

薔薇色のバレンタイン

薔薇色のバレンタイン
~魅惑のペルシャ文化とサントゥールの調べ~
主催   クロス・ホテル大阪
協賛  サントリー株式会社、Hibiya Kadan


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トッ プバッターは、日比谷花壇関西のシニアデザイナー山内利果先生がバレンタインデーの赤と黒を生かしたテーブル・セッティング。ご自宅で手軽に再現できるア レンジをご紹介。ワインクラスにチョコレートとストロベリーを詰めて、試験管に薔薇を挿して、飾り付けます。赤い布のナプキンを三角に折り、さらに細長く なるように巻いていく。それを端から折り込みながら巻いていきます。きつく巻いたらロールケーキになってしまうので、ふわっと薔薇をイメージしながら巻い ていくのがコツです。出来上がった薔薇のナプキンに葉っぱを差します。子供時代、悪戯っ子の私はナプキンを膝の上に置く代わりに、色んな花の形を作ってい たことを思い出した。

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利 果先生が選んだテーブルクロスは、クロスホテルのイメージカラー。クロスホテルの意味は、異文化がクロスするところです。ペルシャは、アジアとヨーロッパ の十字路。東と西が交わるところ。下の写真、格子模様のテーブルクロスの上に載っているのはダリア・オリジナル・デザート。4色に彩られたグラスのなかに はブラマンジェ「ペルシャの四季」、名づけ親はダリア。

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愛いっぱいのペルシャ料理で味覚が満足できたかな。

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左の女性は、曼荼羅アーティスト前田なつみさん。私の友人であり、今年、梅田の有名な料理学校「ベターホーム」で私が日本初の本格的ペルシャ料理教室のコースの講師を務めるように強力に推薦していただきました。

不思議な国へ誘うメニュー
 オレンジ・チキン
 ペルシャ風お好み焼き
 ポテト・パンケーキ
   
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左:ショッキングピンクの赤蕪(ビーツ)のサラダ
右:ペルシャ風コールスロー、マヨネーズの代わりに
  キャベツをヨーグルトでまぶした爽やかな舌触り。

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白い小さな器に入っているのは、サフランのういろう
四角く切ったのは薔薇水を使ったアイスクリーム
グラスのなかには4色プラマンジェ「ペルシャの四季」

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み なさまはイランを砂漠の国だと思っていませんか。とんでもありません。上の写真はスイスではないですよ。テヘランの北西のアルブルズ山脈です。イランの春 は、雪解け水が流れて芝生をエメラルドグリーンに染め上げます。イランの秋は、紅葉が雪をバックにして映えています。いろんなシーズンを味わえるイランを 示すデザート、「ペルシャの四季」のサフランは、春のさんさんと輝く太陽。カカオは、秋のチョコレート色の並木。
バニラは、シャーベットのように冬の山脈をすっぽり包む雪。ミントは、ペルシャブルーの透き通った夏の空。実は、イランは地理的変化に富んでいるため、紅葉と雪山を同時に鑑賞でき、プールで泳いでから、車で山へ数時間も走ればスキーができます。
一日のうちに四季が味わえます。このデザートもワンシーズンごとに味わえるし、フォー・シーズンを一度に楽しむこともできます。

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左下:大阪音楽大学で28年間ペルシャ伝統楽器サントゥールの講師をしているプーリー・アナビアン(私の母)。
日本各地で1000回以上、ペルシャの伝統楽器を広めてきました。今回のイベントは、黒子に徹して、日本のナンバーワンの相棒、河村真衣女史のソロ活動を支え、華やかさが一段と増しました。

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舌の楽しみが終わったら、ゆっくりとペルシャの繊細な演奏に
耳を傾けました。

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作 曲家・サントゥール奏者の河村真衣女史は、大阪府池田市生まれ。4歳よりピアノ、5歳よりヴァイオリンを始める。大阪音楽大学在学中にサントゥールの音色 に魅せられプーリー・アナビアン氏に師事。本業は作曲家であるが、イランでも演奏するなどサントゥーリストとして定期的に演奏会を行っている。 エキゾチックで透明感のあるペルシャ伝統楽器「サントゥール」の音色で薔薇の香りに包まれたバレンタインになりました。

下 の写真はバレンタインチョコを買っているベールに包まれた謎のペルシャ人。バレンタインデーに、女性から男性にチョコレートを渡すのは日本の女性だけかと 思ったら、なんと、テヘランで女性たちにまでこの愛の告白の輪が広がっています。去年、テヘランの街角のアンケートで、20代のいちばん人気あるお祭り で、誰にいちばんチョコを渡しますかと聞いたら、なんと驚くことに多くのイラン人女性がブッシュ大統領よと答えた。ベールから早く解放されたいのでしょ う。

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バレンタイン・デーの前夜祭をクロス・ホテル大阪で祝い、「花」「食」「音楽」で2時間盛りだくさんの内容でした。日比谷花壇の提供で、バレンタインを迎え るテーブルコーデネートのセミナー、つづいてダリア監督のペルシャ料理フルコース、最後にペルシャ伝統楽器サントゥールの演奏。奏でるのは、日本人第一人 者、河村真衣女史。 



3月21日2009年
ペルシャのお正月 Nouruz (元旦)
ハイアット・リージェンシー・オオサカ
B1F チャペル ETERNITY & B3F ジェンシー・ホール・ルーム
主催   ダルビッシュ ギャラリー


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ハイヤット・リージェンシー・オオサカで関西一優雅な
伝統的なペルシャ絨毯と現代工芸品のギャラリーと
ショールームを経営しているダルビッシュセファット・
ァルサさん(北海道ニホンハムの投手、ダルビッシュ 有選手の父)
が本格的なペルシャ新年の行事をハイヤット・リージェンシー
で開催した。もしかして、日本で初めてのペルシャ新年会の
行事だったかもしれない。この上なく豪華な晩餐会は、
ペルシャ風の”お客さまは神様”の精神が満ち満ちていた。

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イランで食べるお正月料理(七草ご飯と魚)
のディナーを終えて、デザート(ナッツとなつめのパイ)
でくつろいでいるときに、舞台の上でダルビッシュさん
向かって右、マイクを持って、なぜペルシャの新年会
を大阪で披露しようと思ったか、お話してくださいました。
「あまりにもイランの情報が歪んで日本に伝わっている
ので、ペルシャの風を吹かせたかった」 やはり、ペルシャ
の文化の真髄を伝えるには、元日から始めるのがふさわしい。
ペルシャ語でNouruz (ノウルーズ)は元日という意味。

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ペルシャの正月は日本の春分の日がに当たる。
この日を境にして 昼が夜より長くなる。
光の世界が闇の世界より大きくなる。御覧ください、
この光輝くテーブルセッティング。お客さんは目の
なかに入れても痛くない、惜しみないお持て成し
の精神そのもの。

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それぞれのテーブルには、ダルビッシュさん手書きの
ニューイヤーズカードが置いてある。日本の年賀状に
匹敵する習慣。

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上の写真:テーブルの上に飾られているのは、
ペルシャのおせち料理。
ダルビッシュさんが正月前にイランまで
買い出しに行ってきました。
お正月の飾り物は、ペルシャ語の頭文字に“S”が付く
七つの食べ物を並べます。
☆健康と美を象徴するりんご
☆愛を芽生えさせるなつめ、 
☆悪を払う葫(にんにく)
☆忍耐強くなる酢
☆誕生の象徴である麦の芽
☆悪を善に変えるペルシャの赤紫蘇
☆人生をスイートにするプリン

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様々な縁起物もかざる。門松、金魚、草。
草が枯れたときに女性は葉を括って、今年は誰かと
結ばれますようにと祈りを捧げる。

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ペルシャも新年の初笑の習慣があり、
英語で語る落語家、ダイアン吉日が登場。
英語が分からなくても心配しないで。隣の人が
笑ったら、アナタもご一緒に。
上の写真(左)ペルシャ伝統楽器サントゥール
の演奏でペルシャ新年会の幕開けをしたプーリー
アナビアン。(右)新年会の主催者、ダルビッシュ
さん

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3月23日2009年

ベターホーム・食文化セミナー
~シルクロードの香りを楽しむティータイム~

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梅田のベターホーム協会が始めた食文化セミナー
で、今回外国の食文化を紹介する第一号に
招かれ、産経新聞のコラムを読んで、参加して
くださったのが、懐かしいことに、私が7歳の時に
イランの古都巡りを一緒にした栃尾喜美子さん
にお会いして感慨一入。

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この日はペルシャのういろうの作り方を紹介
しながら、子供時代の薔薇色のイランのお話が弾んだ。
ペルシャ食文化のセミナーが終わって、第2の
ペルシャティータイムで、お喋りはとどまるところを知らず。

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みなさんが帰ってから、教室が空いていたので
ベターホームで30年間日本料理の先生を勤め
上げた酒見睦子さんの匠の手で桜餅の作り方
伝授していただきました。

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桜餅なんて私の手に負えないと思っていたのに、
酒見さんの手早さで、これはどこの家庭でも手造り
でいけることを知り、何十年も日本に住んでもまだ
カルチャーショックを受けることがあるのですね。
日本の家庭料理の原点は、三拍子揃っています。
健康的、美味しい、安い。デパートで既製品を買うのは
あきません。ペルシャ食文化もシルクロードから日本へ
伝わっていることを講演会で話すと、みなさんは、
ペルシャ文化への好奇心から、一昔前の日本文化
へ時間が遡っていきました。

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左は日本の桜餅、右はペルシャのサフラン・ういろう。
お米でお菓子を作るシルクロード・スイーツ
もちもちした米の食感と塩の味加減が共通点。


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酒見さんの心配りのお陰さまでベターホームの
シルクロード・ティー・タイムも無事に終了しました。
また、ベターホームが初めてチャレンジした食を
通して異文化を紹介するイベントにお招きくださった
稲垣恭子さんに感謝の気持を送ります。

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今回のイベントが産経新聞に掲載された紹介記事。

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