2009年12月16日水曜日

ディナーショー

2009 年12 月20 日
コミュニティーセンター文化ホール
Ikoma Intercontinental Friendship & Communication
平城遷都 1300年祭 県民活動支援事業
シルクロードを辿る世界の音楽祭


プーリー・アナビアンとダリア・アナビアン

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関西のペルシャ母娘

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ペルシャ伝統楽器サントゥール演奏 プーリー・アナビアン
大阪音楽大学で28年間サントゥールの講師を
勤めながら日本各地で演奏会を行う。

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平城京1300年記念祭のカウントダウンのイベントでサントゥール奏者プーリー・アナビアン女史が一花添えました。2009年12月8日産経新聞で紹介された記事。

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2009 年11 月28 日
あやめ池音楽協会
「ペルシャの音楽と文化を聴く」 

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ニュースを通じ、まがまがしいお知らせを運んでくる黒い烏のように、イランはどんどん怖いイメージになっていくなか、それに反して、私たちペルシャ母娘、プーリー・アナビアン(ペルシャ伝統楽器サントゥール奏者・下の写真)とダリア・アナビアン((このブログの主)は、文化活動をどんどん増やしています。

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2009年は、数えきれない友人たちがペルシャ(イラン)を知るためのレクチャー・コンサートとディナーショーのイベントを立ち上げ、わけが分からなくなっているペルシャのことに、注目しよう、音楽を聴こう、お話に耳を傾けよう、と思ってくださり、時間と労力を費やして、大きなイベントを計画してくださいました。

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それまで、景気の悪いとき、イランの犯罪者の通訳を10年以上務め、しばらく本業としていましたが、2009年はペルシャ文化に対するレクチャーが増え、今のところ、これが本業になっています。イランのことをお話することが本業になるほど、真剣に私の長いよもやま話にお付き合いくださって、ほんまにおおきに。

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みなさんのサポートがあってこそ、イランからなんども音楽家を招くことができました。
下の写真にある、ペルシャ・ブルーの衣装を纏ったボーカリストは、バーラム・サーランギ氏。
ペルシャ音楽の大黒柱は、詩歌を吟ずる人。韻のリズムをとるために、ペルシャ音楽が発達したために、ボーカリストは指揮棒の役目を担う。バラム氏は、ペルシャ語だけではなく、イラン北部で使っているアゼリー語(アゼルバイジャン族が喋る言葉。ペルシャ語とトルコ語の合いの子のような言語)でも歌います。最後は、バーラムさんのアゼルバイジャンの民話とプーリー・アナビアンのピアノ(サントゥールの孫)で締めくくりました。

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バーラム氏は、数え切れない来日(大体30回~40回、本当に数も覚えられないほど)し、日本各地で私達ペルシャ母娘とともにペルシャ文化と音楽活動を広めています。
今回は、初めて娘のナグメ・サーランギ、ペルシャ伝統楽器ケマンチェ奏者と来日。現在、テヘラン芸術学院でケマンチェ(ペルシャ胡弓)を研鑽。動物の好きな彼女は、鳥の囀りと音階とリズムに合わせ楽器を練習すし、将来は世界中を旅し、ケマンチェを伝える夢を持ち、今回の来日が海外演奏の処女地。

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関西(大阪、神戸、京都、奈良)の各地を回ってきました。

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こちらは、友人の京都にある「イスファハン・カーペット」
のペルシャ絨毯ギャラリー。店主は友人のマンスー・サベリー氏。
イランの古都、イスファハン出身。友人たちのために、絨毯の雲の上でペルシャの文化と音楽に触れるために、ギャラリーで演奏会を行った。

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演奏前、ペルシャ伝統楽器サントゥールの調律に一時間もかかる。

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なぜなら、絃が4本つづ張られて、全部で72絃あり、一弦、一弦、調律していかないといけないからです。

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その絃を1.5gの撥で叩く。ピアノのなかを小人が走って、弦たたくような感じです。ピアノのなかを掃除するときに、開けてみたことがありますか?このサントゥールとそっくりの絃がたくさん張られています。

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サントゥールと共に、ボーカリストのバラム氏は、セタールという楽器も弾きます。セは、三と言う意味で、タールは、絃ということで三絃楽器、三味線のルーツです。下の写真にある右側の楽器です。

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左側の楽器はケマンチェ。

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バーラム氏の娘さん、ナグメちゃんは、ケマンチェで「チャハールガ」というペルシャの旋法を弾きます。

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ナグメちゃんの後に座っている女性は河村真衣女史。彼女の本業は作曲家だけど、サントゥール奏者として11年目になり、プーリー・アナビアン女史の相棒。

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サントゥールの後にあるのは、一オクターブ低いサントゥールバス。低音なので、イランではソロで弾く人がまだいない。サントゥールバスは、まだ30歳の見開発の楽器だけど、河村真衣さんがソロ演奏している。イラン人もびっくり。

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2009 年11 月27 日
パース クズィン
ペルシャのレクチャー・コンサート&ディナー


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次は、友人の神戸唯一のペルシャ・レストランでディナー・ショー 

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左はケマンチェ、右はセタールを持ったペルシャ父娘
ここでは、2度目の出演依頼までありました。

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ペルシャ・ディナー・ショーのMC
バーラム・サーランギ氏とダリア・アナビアン

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音楽・トスライドショー・ペルシャ料理・デザート、水タバコを多国籍の友人たちと楽しみました。

2009 年11 月26 日
大阪音楽大学 音楽博物館
秋風が運ぶペルシャのひびき
 

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世界の楽器が展示されている大阪音楽大学の楽器博物館。世界中の国々を巡るように珍しい数えきれないほどの楽器が飾られていました。それに囲まれてペルシャ伝統音楽のカルテットを行いました。

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プーリー・アナビアンのサントゥール教室の生徒さんから一般人で満席になりました。

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ナグメちゃんのケマンチェのソロ

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ペルシャ音楽は、5000年の歴史があるとプーリー先生が説明しました。台に羊の腸で出来た絃を張り、その上を木で叩く形は、いちばん原始的な形。それが進化して、今日の繊細な音を出すサントゥールへと進化し、ヨーロッパに渡って仰々しいピアノにまで完成したのです。

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2009 年11 月15 日
神戸パイロットクラブ
ペルシャのレクチャー・コンサート&ティータイム


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ペルシャから招いた有名なボーカリスト、バーラム・サーランギ氏は、ペルシャの文学をセタール(三味線のルーツ)の伴奏で魂を震わせ、一緒にケマンチェ(ヴァイオリンの父)を演奏するペルシャの乙女と日本在住のペルシャ伝統楽器、サントゥール奏者プーリー・アナビアンと河村真衣さんで千載一遇のペルシャ・カルテットを神戸・ポートピアホテルのいちばん素敵なお部屋、トパーズの間の演奏風景です。なぜ、ペルシャ・カルテットの横で書道芸術の創作が披露されているのでしょう?

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日本を代表する女流書道家近藤朱鳳先生が、バーラム氏の歌っているペルシャの詩歌を日本語に置き換えて流麗な筆捌きでペルシャと日本文化の橋渡しをされています。

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コンサートに選んだテーマは  「葦笛のうた」。イランの民衆に愛された詩人、ルーミーの作品です。ルーミーは、イラン人なら誰でも知っている有名人。日本なら松尾芭蕉みたいな人です。ルーミーは、モンゴルのジンギスカーンが世界大征服をしたころ(13世紀)に、今のアフガニスタンのバルフに生まれました。彼はシリアのダマスカス、イラクのバクダッド、トルコのコンヤ、ウズベキスタンのサマルカンドなどを放浪しました。彼には安住の地はありませんでした。「いつかは故郷、自分の生まれ故郷バルフに戻りたい」と夢みつつ、遂にトルコのコンヤで亡くなりました。 その漂泊の時につくったのが「葦笛のうた」です。

その詩歌を近藤朱鳳先生が見事な日本書道で書いてくださいました。

この葦笛は、息吹の中で 
なにを語ろうとしているのか
その声にじっと耳を傾けて
私は、葦の原野から切り離され
むせび泣く声に男も女も嘆き悲しんだ

この切ない思いを打ち明ける友がほしい
故郷から遠く離れている人は
誰でもその源に帰る日を求める

どの集いにも
私は悲しい音色を奏で
不幸な人とも、幸せな人とも
交わりを持った。

私たちの祖国イランでは、イラン・イラク戦争が起こり、不安定な国になり、多くのイラン人が棲家を追われ、世界に平和を訴えました。しかし、誰もイランの状況についで耳を傾けようとしません。(余談だけど、欧米諸国はイランの国民の叫びに耳を傾けている振りをしているけど、欲しいのは安く手に入る石油のみ。そのために他所の国の文化がどこまで破壊されても平気)だから13世紀にルーミーが語った「葦笛のなげき」は今のイラン人の気持をそのまま表しています。世界に散らばっているイラン人の心情をみなさんにお伝えしたいと考え、この詩をテーマに選んだのです。

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観客は近藤朱鳳先生を写メール。今回、このメッセージを伝えるために、彼女が立案から運営、そして主役まで、何役もこなす大奮闘。近藤朱鳳先生に大きな感謝を捧げます。
近藤朱鳳先生のホームページを一度覗いてみてはいかが

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そして、ペルシャの幻想的な世界を関西弁で紹介したダリア・アナビアンのレシピーで、ポートピアホテルの名コックさんがペルシャの香り高いブラマンジェとエギゾチックなケーキを焼いてくださいました。

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薔薇のブランマンジェ

牛乳           1/2ℓ
米粉            50g
砂糖                        80g
アーモンドパウダー   100g
薔薇水          大さじ2
カルダモン           小さじ1/2

トッピング
ピスタチオ        大3
アーモンド        大3
さくらんぼ

※ 薔薇水が手に入らなければ、紅茶用の薔薇の花弁を小1ミルで粉末にして代用できる。薔薇の花びらの粉末を使用するときは、ミントエッセンス又はミントリキュールを数滴入れてもよい。

 鍋に牛乳、米粉、砂糖、塩、アーモンドパウダー、カルダモンの粉末、薔薇水を入れ、泡立て器で魂がなくなるまで混ぜる。
 焦げないように木べらで混ぜながら、とろ火で加熱する。
 全体に下から泡が出てきて、とろみがつくまで加熱する。
 小さなグラスに注ぎ分け、4~5時間冷蔵庫で冷やす。
 好みのトッピングをして、出来上がり。

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手作りケーキは、人参・南瓜・バナナが入って、とてもヘルシー。おかずに食べてもいいくらい健康的です。レシピーは祖母からの直伝で料理ブログにレシピーを紹介しています。http://fruits-of-persia.blogspot.jp/ にも寄ってみてください。千夜一夜物語のなかで描写されている未知の世界の料理を載せています。ネットを見てもまだまだ紹介されていない食文化が殆どです。目から鱗ばぽろぽろ何枚落ちるでしょう?

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2009年10月31日
ドーンセンター
「シルクロード 平和の架け橋」ペルシャ7000年の歴史と中東情勢の今
&サントゥールとトンバクの調べ」


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この時の講演会では、イランのスイートなお話だけではなく、過酷な現状も話しました。

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プーリー・アナビアンのテヘラン大学時代の同級生は、イランを逃れてアメリカのネバダ州に住んでいます。エスィ・テヘラニさんは、サントゥール、トンバク(イランの太鼓)、音楽理論、作曲を講師として歴任しています。

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プーリー・アナビアンとエスィ・テへラニ氏のサントゥール・ドゥエット

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エスィ・テへラニ氏が来日したのは、プーリー・アナビアンの第4弾目のCDの編曲と演奏を手掛けました。

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サントゥール演奏のCDには、色んな楽器の伴総が入ります。上の写真、大阪音楽大学の録音室で録画したのは、 無数の音色を出すペルシャ太鼓。、擦ったりし、弾いたりし、両手の10本の指や手の平を使い分け、高い音から低い音まで、多彩な音でサントゥール演奏のCDの曲が始まります。CDの名前は今考え中。ズール(力) ハネ(道場)とペルシャ語をカタカナに直訳しようかな。なぜなら、トンバクという楽器は、ペルシャで何百年も前からレスリングの練習にリズムをとるためにも使われてきたからです。詩歌を朗読するために太鼓で調子をとり、そのリズムでレスリングの練習をします。詩歌の朗読は、エスイ・テヘラニさんの渋い声が入っています。イランのレスリングの練習をする道場は、日本でも、お相撲さんの力にあやかって力茶屋があるように。

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CDの録音中・・・

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サントゥールとひとオクターブ低いサントゥールバス、チャイム(教会の鐘の音がする)トライアングル(写真に写っている楽器)、日本の尺八とイランの葦笛、シンバル、バゲット、ソプラノ・・・などなど、退屈する暇もなく目じろ押しに楽器入れ替わり立ち替わり登場します。

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ペルシャ伝統音楽は、ここ30年凍結したままなので、新しい息吹を吹き込んで2010年に発売する予定です。

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大阪音楽大学の音楽スタジオのミキサーたちにも協力していただきました。

2009年10月30日
パース クズィン 
ハロウイーンの前夜祭、ペルシャのコンサート&ディナー


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CDの録音の完成パーティーにいろんな方が参集してくださいました。

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エスィ・テへラニさんがネバダ州に戻り、次の週にはイランからのスペシャル・ゲストのバーラム氏登場。またメンバー交代でパース・クズィンで演奏会。

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今年、神戸のペルシャ・レストラン「パース・クズィン」で4回もイベントを開催し

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そのつど、お話のテーマも変えて

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ペルシャの7000年前のワイン作りからヨーグルトの美顔術まで紹介しました。現在イランでは、一家庭で年に60リットルのワインを手作りすることが伝統になっています。作り方は、7000年前の技が受け継がれ、勿論アルコール厳禁の国では、密造酒ということになり、密に呑むワインの味は、2009年のボジョレは足元にもよらないらしいです。

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ヨーグルトパックも手作りです。ヨーグルトは、食べるだけでも肌が健康になりますが、私のお勧めはシルクロード・パックがあります。スプーン一杯のヨーグルトを顔に塗り、数分間乾かして水洗いするだけで、肌はしっとりすべすべ。生きた乳酸菌が肌を若返らせ、どんな豪華な化粧品よりも爽快です。一銭のお金もいりません。

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薔薇を使ったデザートもお勧めです。最近、市販されているお菓子は、材料をけちっている所為か、甘すぎて微妙な味が見分けられません。しかも、ちょっと薔薇の滴が2~3滴入ったら、付加価値が付き、値段は目をむくほど高くなります。自分で作ってみると、どれほど安くて美味しいか。とっておきのレシピーを下記に紹介します。

2009 年10 月16日
カフェサロン華の道

薔薇の香りがつなぐ 日本とペルシャ
演奏とお話、そして甘美なティータイム


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このイベントで作ったお菓子

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上:アップルパイにも少し薔薇水を使いました。
下:ペルシャのロールケーキ。ぜひ、実験してください。最近、流行っているふわふわと生クリームでこねたロールケーキとはぜんぜん違って、歯ごたえがある内容が詰まったロールケーキです。

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ペルシャのロールケーキ

卵           2個
砂糖          1カップ
小麦粉         3カップ
ベーキング・パウダー  大さじ3
バター         100g
薔薇水         大さじ1
カルダモン       小さじ1
ドライフルーツ     50g
(レーズン、クランベリー、なつめ等)        
胡桃          1カップ
ジャム         1/2カップ

※薔薇水が手に入らなければ、紅茶用の薔薇の花弁を小1ミルで粉末にして代用できる。薔薇の花びらの粉末を使用するときは、ミントエッセンス又はミントリキュールを数滴入れてもよい。

調理

 小麦粉とべーキングパウダーは振っておく。
 卵、砂糖、小麦粉、べーキングパウダー、バター、薔薇水、カルダモンをボールの中で手で混ぜてひとかたまりの生地を作る。
 ラップに包んで、室温で1時間寝かせる。
 冷蔵庫で20分冷やす。
 オーブンを180℃に温めておく。
 胡桃は細かく刻んでおく。
 30×40㎝のクッキングシートの上に小麦粉を振り、生地をシートの大きさに麺棒でのばす。
 生地の上にジャムを塗り、細かく刻んだ胡桃とドライフルーツを散らす。
  長さの短い方を手前にして、巻いていく。
 クッキングシートの上からアルミホイルで包んで、両端は生地が出ないようにしっかり閉じておく。
10 余熱を入れたオーブンで180℃ 70分焼く。

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