2005年1月9日日曜日

阪神大震災コンサート


阪神大震災復興10周年・チャリティーコンサート・希望へのメッセージ 

「阪神大震災復興10周年 チャリティーコンサート」 
希望へのメッセージ
2005年1月9日
会場:神戸市 新神戸オリエンタル劇場
主催「希望へのメッセージ」実行委員会 後援阪神淡路大震災10周年 神戸からの発信・関西元気文化圏参加持病・兵庫県・神戸市

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阪神大震災から10年がすぎると、街には震災の
傷跡がまるで嘘のように見えないほど神戸の復興は
世界で類のない早さ。喉元すぎれば熱さを忘れられるが
それぞれの胸に刻んでおくためにチャリティー・コンサート
の共催者として参加した。生涯、忘れたくないのは、地震
のときの助け合いの精神。

1995年1月17日神戸大震災の夜明け。
神戸の異人館通りで、パジャマ姿で道にたたずむ外国
人の多さに驚いた。街角の高級ブティックの大きな
ショーウインドーのガラスが崩れ落ちていた。そこには、
イタリア製の輸入毛皮コートがずらっと陳列されていた。
寒さに震えながらも誰も豪華な毛皮に手を出さなかった。
神戸のモラルは高かった。
凍るような夜明けに見知らぬインド人が私
に食パンを手渡してくれた。振り返ってみると、こういう
温かい気持が神戸の復興を成し遂げたのだろう。

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地震でショーウインドーが壊れた街角には今、
色とりどりなアイスクリームが並ぶ
バスキンロビンズが開店している。

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街にも色彩が戻ってきた。

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神戸大震災から10年目の1月17日。

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三宮の東公園で並ぶかわいい雪のお地蔵さん。

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蝋燭で溶けてゆくお地蔵さんは、まるで手を合わせて
亡くなった人々の魂の安らぎを祈念していたようだった。

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震災の犠牲者一人一人に蝋燭を手向ける。

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時が5時46分に凍っている東公園で

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一分間の黙祷。

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「阪神大震災復興10周年チャリティーコンサート・希望へのメッセージ」のため
に来日したイランの声楽家バーラム・サーランギさん。
地震で傷ついた神戸とバムを元気づけるために
ペルシャの詩を歌った。
「優しい春風よ、僕が砂になったら天に吹き上げてくれ
そうしたら、僕は天使達に出会うだろう」

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「阪神大震災復興10周年チャリティーコンサート・希望へのメッセージ」開演前の挨拶。

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神戸淡路震災が10年目を迎えようとしていたときに、
私のもう一つの故郷で地震が起こった。
2003年12月26日の夜明け、イランの古代シルクロード
の街バムで起きた地震では、、阪神大震災の約10倍
の犠牲者を出した。私にとっては、考えられないような、
2003年の締めくくりになった。
日本各地でバム支援の講演会活動を始め、話を聞い
てくださった方々は、それまで存在すら知らなかった
バムのいくばくかを感じてくれた。 
そして一年後、バムから4人の震災孤児が神戸を
訪れた。災害がバムと神戸の小さな交流を産み
出した。地震を通してお互いのことを意識し、関心を寄
せた。みんな一緒に悲しみを感じ、
それが人類を近づける。でも、災害を待たないで、
平和な時にこそ友情を深めたい。

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中央:ボーカリストとペルシャ書道家である
バーラム・サーランギさんは、
ペルシャ伝統楽器セタール(三味線のおじいちゃん)
を演奏する。
左:大阪音楽大学・大学院で作曲を専攻し、
日本音楽コンクールや現代作曲新人賞で入選
している河村真衣さん。サントゥールに魅せられ、
いつも師プーリー・アナビアンとともに日本各地で
演奏している。

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右:プーリー・アナビアンは、震災のために編曲した
「我が月」という曲を演奏した。「月を見て亡くなった
友人の顔を思い出す*:-.,_,.-:*'``'*:-.,_♪」という
ペルシャの詩。

Special thanks to Atsuro Kawauchi Sensei for organizing Kobe Quake Charity Concert & Kobe Forum: Where the Gate of Gods is Open.
「神戸音楽祭」実行委員長河内厚郎 http://bunka-produce.jp/

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