3月21日2009年
ペルシャのお正月 Nouruz (元旦)
ハイアット・リージェンシー・オオサカ
B1F チャペル ETERNITY & B3F ジェンシー・ホール・ルーム
主催 ダルビッシュ ギャラリー
ハイヤット・リージェンシー・オオサカで関西一優雅な
伝統的なペルシャ絨毯と現代工芸品のギャラリーと
ショールームを経営しているダルビッシュセファット・
ァルサさん(北海道ニホンハムの投手、ダルビッシュ 有選手の父)
が本格的なペルシャ新年の行事をハイヤット・リージェンシー
で開催した。もしかして、日本で初めてのペルシャ新年会の
行事だったかもしれない。この上なく豪華な晩餐会は、
ペルシャ風の”お客さまは神様”の精神が満ち満ちていた。
イランで食べるお正月料理(七草ご飯と魚)
のディナーを終えて、デザート(ナッツとなつめのパイ)
でくつろいでいるときに、舞台の上でダルビッシュさん
向かって右、マイクを持って、なぜペルシャの新年会
を大阪で披露しようと思ったか、お話してくださいました。
「あまりにもイランの情報が歪んで日本に伝わっている
ので、ペルシャの風を吹かせたかった」 やはり、ペルシャ
の文化の真髄を伝えるには、元日から始めるのがふさわしい。
ペルシャ語でNouruz (ノウルーズ)は元日という意味。
ペルシャの正月は日本の春分の日がに当たる。
この日を境にして 昼が夜より長くなる。
光の世界が闇の世界より大きくなる。御覧ください、
この光輝くテーブルセッティング。お客さんは目の
なかに入れても痛くない、惜しみないお持て成し
の精神そのもの。
それぞれのテーブルには、ダルビッシュさん手書きの
ニューイヤーズカードが置いてある。日本の年賀状に
匹敵する習慣。
上の写真:テーブルの上に飾られているのは、
ペルシャのおせち料理。
ダルビッシュさんが正月前にイランまで
買い出しに行ってきました。
お正月の飾り物は、ペルシャ語の頭文字に“S”が付く
七つの食べ物を並べます。
☆健康と美を象徴するりんご
☆愛を芽生えさせるなつめ、
☆悪を払う葫(にんにく)
☆忍耐強くなる酢
☆誕生の象徴である麦の芽
☆悪を善に変えるペルシャの赤紫蘇
☆人生をスイートにするプリン
様々な縁起物もかざる。門松、金魚、草。
草が枯れたときに女性は葉を括って、今年は誰かと
結ばれますようにと祈りを捧げる。
ペルシャも新年の初笑の習慣があり、
英語で語る落語家、ダイアン吉日が登場。
英語が分からなくても心配しないで。隣の人が
笑ったら、アナタもご一緒に。
上の写真(左)ペルシャ伝統楽器サントゥール
の演奏でペルシャ新年会の幕開けをしたプーリー
アナビアン。(右)新年会の主催者、ダルビッシュ
さん
ペルシャ絨毯展 2009年3月22日(水)~23日(月)
共催 松菱デパート
ペルシャニッポンカンパニー
ゆったりした空間のなかのペルシャ絨毯展で
プーリー・アナビアンによるサントゥール演奏と
ダリア・アナビアンのペルシャ絨毯のよもやま話。
ペルシャの母娘で津市まで出かけ、千手観音
ならず、あの手この手でペルシャ文化大使を
努めました。
3月23日2009年
ベターホーム・食文化セミナー
~シルクロードの香りを楽しむティータイム~
梅田のベターホーム協会が始めた食文化セミナー
で、今回外国の食文化を紹介する第一号に
招かれ、産経新聞のコラムを読んで、参加して
くださったのが、懐かしいことに、私が7歳の時に
イランの古都巡りを一緒にした栃尾喜美子さん
にお会いして感慨一入。
この日はペルシャのういろうの作り方を紹介
しながら、子供時代の薔薇色のイランのお話が弾んだ。
ペルシャ食文化のセミナーが終わって、第2の
ペルシャティータイムで、お喋りはとどまるところを知らず。
みなさんが帰ってから、教室が空いていたので
ベターホームで30年間日本料理の先生を勤め
上げた酒見睦子さんの匠の手で桜餅の作り方
伝授していただきました。
桜餅なんて私の手に負えないと思っていたのに、
酒見さんの手早さで、これはどこの家庭でも手造り
でいけることを知り、何十年も日本に住んでもまだ
カルチャーショックを受けることがあるのですね。
日本の家庭料理の原点は、三拍子揃っています。
健康的、美味しい、安い。デパートで既製品を買うのは
あきません。ペルシャ食文化もシルクロードから日本へ
伝わっていることを講演会で話すと、みなさんは、
ペルシャ文化への好奇心から、一昔前の日本文化
へ時間が遡っていきました。
左は日本の桜餅、右はペルシャのサフラン・ういろう。
お米でお菓子を作るシルクロード・スイーツ
もちもちした米の食感と塩の味加減が共通点。
酒見さんの心配りのお陰さまでベターホームの
シルクロード・ティー・タイムも無事に終了しました。
また、ベターホームが初めてチャレンジした食を
通して異文化を紹介するイベントにお招きくださった
稲垣恭子さんに感謝の気持を送ります。
今回のイベントが産経新聞に掲載された紹介記事。
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