2012年 文化の日 京の秋 ペルシャの調べ
文化のこきょうペルシャの伝統音楽が東寺の境内で響きました。
毎日新聞2012年10月26日
今回のイベント会場・東寺は、嵯峨天皇ゆかりの名刹(有名なお寺)です。東寺は誰もが知っている弘法大師空海を開祖とする真言密教の総本山です。空海は、大唐の都・長安にわたり、恵果大僧正から密教を学びました。同時に世界一の国際都市である長安においてシルクロード文化にも接しました。「京の秋、ペルシャの調べ」の文化イベントを、東寺で行われたのは、こうした歴史意識の上に立っているのです。
ペルシャ音楽と書道のコラボレーションを演じた日本の書道家 近藤朱凰先生は、1994年、平安遷都1200年祭書展において嵯峨天皇賞を受賞されました。通常は天皇陛下がこられたときに使われる部屋です。
シンプルさのなかに絢爛豪華さが感じられる。
日本とイランの間の文化交流は、ほとんどありません。そんな情況の中で、クモの糸のようにかぼそい一本の糸がつながっています。それはか細いが、30年つづいた強靭な絆です。ペルシャ伝統音楽を奏でるプーリー・アナビアンは1972年初来日、1982年大阪音楽大学講師就任、サントゥール教室開講。今年は開講、丁度30年になりました。大学での教育に加え、日本全国で演奏会を開き、ペルシャの音楽文化を日本人に伝えてきて、1000回を超えした。
PARTⅠ 特別講演「東寺の源流を求めて西方へ」
講演者 東寺文化部長 三浦文良氏
ペルシャ伝統音楽の演奏 曲名「美酒酔宴」
ペルシャ伝統楽器奏者のカルテット
演奏者ペルシャ伝統楽器サントゥール演奏家 プーリー・アナビアン
演奏とともに書が流れるように書かれていきました。
演奏とともに書が流れるように書かれていきました。
スペシャル出演 ペルシャの音楽・日本の書道
ペルシャ音楽に合わせた即興書道展開
出演者 日本書道家 近藤朱鳳(しゅほう)
アシブエの響きが闇のなかから聞こえてきた
夜の響きがメソポタミアの風にのって
嘗ての都やお城に流れて
その音色は昔の中国に言い伝え、柳の枝を折って、再開を誓う
そういうことを思い出させる音色だった
どんな人、それを聞いた人は、も故郷に思いを起こす。
アメリカのネバダ州からスペシャルゲスト
ペルシャ伝統楽器サントゥール演奏家 河村真衣
サントゥール・トンバク奏者 エスィ・テヘラニ
伝統楽器サントゥール演奏家 谷正人
音楽と書は即興
ついでに私のMCも即興でした。
この部屋から南側に門があり、空海がここから四国へ88の修行へと出発したのです。
ペルシャ音楽の奏者プーリー・アナビアンと日本の書道家近藤朱凰の親交は、今年丁度10年を迎えた。アナビアンの音楽活動30年、2人の親交10年。 読売新聞2012年10月27日
神戸学院大学第331回グリーンフェスティバル 10月27日
音大音楽大学でサントゥール教室の教え子であった谷正人(神戸学院大学講師)が企画した「ペルシャ音楽の午後」
めったに聞けないサントゥールのカルテットの演奏
ソプラノ・サントゥールが2台、アルト・サントゥールが1台、そしてベースサントゥールが1台。これで四重奏。
演奏後、サントゥールを囲んで興味津々に質問が飛び交いました。