大阪音楽大学サントゥール教室30周年記念。
大阪音楽大学でサントゥールを教えて、30周年記念を祝って。
大学のスタッフの方々から暖かいメッセージが書き込まれた色紙をいただきました。
2012年1月12日
~2012年度 サントゥールの夕べ 民族音楽演奏~
そして、薔薇のスイーツとティータイム
大阪音楽大学30年目のサントゥール教室では一度に3名のサントゥール奏者になるお弟子さんが出ました。
1~4回生までの生徒さんによる演奏とスライドショー。
生徒さんのサントゥール演奏にプーリー先生のピアノの合奏をしました。多方面からの観客で席が埋まり、盛大なコンサートになりました。
発表会では、ペルシャのスイーツとチャイを披露しました。
コブレンツ雲井クリスマス2011年12月17日
ペルシャ「ワインと料理」・ペルシャ音楽と講演会11月11日(木)
音楽世界旅 イラン編
レクチャー コンサート
大阪音楽大学 音楽博物館
音楽博物館展示室
主催 大阪音楽大学 音楽博物館
大阪音大でCD録音
6枚目のCDの題名「葡萄園」
プーリー・アナビアンのサントゥール演奏にペルシャの太鼓が加わります。
美酒のための葡萄の収穫を祝う女性たちの歓喜の踊りをイメージした曲
今年の秋は、ネバダ在住の太鼓奏者とテヘランから詩歌を歌う声楽家を招き、10ヶ箇所でペルシャの鼓動を響かせました。
ペルシャ伝統楽器・サントゥール演奏
トンバク(無数の音色を出す太鼓)奏者、エスィ・テへラニさん。
プロフィール
テ ヘラン生まれ、テヘラン大学で、サントゥール、トンバク、ピアノ、チェロ、作曲を学び、卒業後、国立テヘラン大学、テヘラン芸大 、音楽女子学院、音楽院、青少年教育センターチーフで、サントゥール、トンバク、音楽理論、作曲を講師として歴任。ウイーン音楽アカデミーで学びます。現 在、ネバダ州 を拠点とし、世界各地に散らばっているイランの演奏者たちと演奏会を開きながら、数限りないペルシャ伝統音楽のCDの編曲を手掛け、そのなかにはプー リー・アナビアンの処女作SOUL OF SANTURがあります。
声楽家、セタール(三味線の元の弦楽器)奏者
バーラム・セーランギさん
プロフィール
ア ゼルバイジャンの音楽一家に生まれる。幼少より声楽、バイオリン、音楽理論を勉強。現在国立イラン放送局の専属歌手。イラン伝統音楽保存会の一員とし国内 外で演奏活動行うイラン最高の声楽家。ペルシャ伝統書道の達人でもあり日本イラン文化交流の為25回来日。直近では薬師寺、天武天皇遺徳を偲ぶ天武忌など で演奏。
現代音楽作曲家、ペルシャ伝統楽器・サントゥールバス奏者
河村真衣さん
プロフィール
大阪府池田市生まれ。 大阪音楽大学作曲学科卒業。
2004 年同大学院音楽研究科終了。 本業は作曲家であり、毎年2回ヨーロッパで作曲家として活動。サントゥールの音色に魅せられプーリー アナビアン氏に師事。 サントゥール演奏活動12年。原型のペルシャ伝統楽器サントゥールを一回り大きくし、一オクターブ低い音階を付けたのがサントゥールバスと呼ばれ、年齢は まだ30歳。サントゥールバスをソロ演奏することはイランでも画期的なアイディアです。
サントゥール演奏 プーリー・アナビアン氏
プロフィール
テ ヘラン生まれ。イラン国立テヘラン大学ピアノ科卒業。1972年来日。 NHKドラマ「壬生の恋歌」の主題歌をはじめ、NHK文化センターの公開講座「シ ルクロードの音楽」のレクチャーコンサートなど、人を癒す繊細なペルシャ音楽を日本各地で奏で、大阪音楽大学講師として多くの若者にペルシャ音楽を伝え る。 日本とイランの文化交流を進め、コーディネーターとして年に2回イランの音楽家を招待しています。
サントゥールは、ピアノの祖先であり、ピアノの中身を開けたような形をしています。台形に絃が張られ、耳掻きのような形をした細いデリケートな撥で絃を奏でるこの楽器は、四千年ほど前から存在している古典楽器です。
ペルシャのカルテットで、バーラムさんは詩歌を詠った。
メイハネ(メイ=ワイン ハネ=家)
夕暮れ、杯を飲み干して
酒場から貴女に辿り着く道によろめく
届かぬ人に心を取られ
酒に呑まれて目もくらむ
魅惑的な貴女
杯からまた杯へ、酒場からまた酒場へと梯子酒
転んでは起き、倒れては起き
貴女なしの闇を・・・
蝋燭の炎に浮かぶ貴女の横顔
私の心は炎のように燃え上がる
ワインが溢れた杯をくれ
心が喉元まえ突き上げる
酒樽を眺めてもどうにもならない
ワインを飲み干すまでは
酒に酔っているのか、貴女の眼差しに酔っているのか
心は、うたたかへと消えてゆく
月光に狂っているのか、貴女に酔い潰れているのか
アナタも、ここまで物狂いできますか?
音大のサントゥール教室で学ぶ岩崎和音さん。
エスィ・テへラニさんとの初デュエット。
サントゥールの孫である「イランのピアノ」について卒業論文を書いた。
今後、サントゥール奏者として活動したいと語っていました。
演奏後のインタービュー
”トントンバクバク”と叩く音色に由来する太鼓トンバクは、山羊の皮と桑の木で出来ています。ペルシャの大地で3000年前から叩かれてきましたが、進化していくにつれ、形はワイングラスにおさまりました。ご覧のとおり、中が空洞になっているので深い響きになります。
10本の指先を自在に操り、手のひらや指輪を使って無数の音を紡ぎ出すスタイルは、100年前に完成を見たのです。トンバクは太鼓の中の王様。目にもとまらない繊細な手先から絶妙なる音色が紡ぎだされます。
セタール――静寂を誘う音
古 代メソポタミアで生まれた撥弦楽器。ペルシャ語で“セ”は「3」、“タール”は「弦」の意味。今は、4弦になっているが名前はそのまま残っています。 1300年前、アラブが侵攻してきたとき、酒とともに音楽は禁じられました。ひっそり音楽を楽しむために、小さな音が出るセタールが普及しました。
ペルシャからシルクロードを通って日本に伝わった楽器の一つがセタールで、三味線の元になりました。ペルシャ音楽の伴奏や歌の伴奏に使われる。
来日のイランの音楽家たちと演奏会をしながら、合い間にスタジオで録音。
6枚目のCDはピアノでペルシャの民謡を録音。もともとテヘラン大学でピアノを専攻していました。ピアノの調律は、自分でペルシャの旋法に変えて弾きました。サントゥールは、絃が72もあるので、ピアノの方が調律はやりやすいのです。
ペルシャの叙事詩「フェルドゥスィー」という題のCD録音にはペルシャの太鼓、葦笛、日本の尺八、ティンパニー、チャイム等の楽器が加わり、盛り上がりのあるリズムを奏でドラマの一齣が流れていく、そんな様を感じさせる曲です。
大阪音楽大学では、今年の春、ペルシャ伝統楽器サントゥール教室の一学期がまた始まりました。
プーリー・アナビアンのサントゥール教室も今年で29年目。
大阪音楽大学の1階に懐かしい写真を見つけました。ちょっとセピアがかっています。
授業初日のサントゥール教室で、新しい生徒さんのために卒業生とイランから来日のゲストで演奏会が行われました。
イラン来日ゲスト、バーラム・サーランギさんは、イラン、アゼルバイジャン地方の歌を歌い、卒業生の河村真衣さんは、民話をサントゥールの祖先であるピアノで弾きました。
ペルシャのサントゥール演奏から、雰囲気ががらっと変わり、ピアノ演奏。
これから一年、サントゥール教室を頑張るみなさん。
大阪音楽大学では、新しいCDの吹き込みも始まりました。