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企画展
「悠久のペルシア~錦と陶の美7000年~」
アナビアン・コレクションから 4.21(日)~6.30(日)
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大阪から浜松へ、世界屈指のペルシャ古美術コレクションから土器、陶器、ガラス器、錦、書など逸品の数々をアナビアン母娘がパジェロで運びました。
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浜松市楽器博物館内で、ショーケースをどこに配置するか考え中・・・
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ショーケースを左右対称に並べ、錦(ショール)を壁にどう掛けるかイメージ・・・
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紀元前土器から12世紀のペルシャ・ブルーの陶器を梱包から解いてるところ。
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スザニという刺繍したクロスをバックに、サファイヤ・ブルー、トルコ・ブルーなど様々な青い陶器をディスプレーしました。
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ペルシャン・ブルーはその美しさで有名です。コバルト色、瑠璃色、雲ひとつ無い空の色。
砂漠に暮してきた遊牧民が求めるものは水。ブルーは、水の色、癒しの色。シルクロードが盛んだった12世紀、陶器作りの技術が頂点に至り、カスピ海のブルーと言われる釉(うわぐすり)が用いられました。ペルシャブルーは、天国の象徴です
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錦:
宝石のような刺繍は、宮廷のために織られ、重宝された。ヨーロッパ貴族向けには金糸や銀糸で織られ、大きな産業となり貴賓などを迎えるために敷かれた。
陶:
ラスター彩
金を含んだ泥状の顔料で陶器の表面に光沢が与えられている。この技術は、一度14世紀にモンゴル軍の侵入によって技術が失われたが16世紀のササヴィー朝でこれらの陶器群が繁栄した。18世紀に再び技術が途絶え、20世紀後半に加藤卓夫氏によって再度復活され、加藤ラスター彩として蘇った。
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三彩陶器の下に敷かれているのは、18世紀のサマルカンド地方の絹刺繍のクロス、。インテリアとして壁にかけたり、部屋の隅に布団を重ね置きするときカバーリングしたり、炬燵(こたつ)にかけたりしました。
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プーリー・アナビアンが手にしているのは、螺鈿細工されたトンバクというペルシャの太鼓。博物館において常設展示されています。
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3日かけてディスプレー終了。
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浜松市楽器博物館の館長、島さんは、展示会、演奏会、講演会、CDの企画(今冬発売予定)、パンフレットのデザイン、訪問者のご挨拶、美術品のディスプレー、(大工仕事も含めて!)、ショーケースのガラス拭きまで、お一人で何役もこなされます!
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左の女性は、タールを弾き、右の女性はトンバクを叩く。前でくつろいでいるのは王様。こんなペルシャ更紗は、珍しい。
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17~18世紀のペルシャの貴婦人が羽織ったショールは、虫食いによってダメージを受けたものが多く、フレームにコラージュとして蘇らせました。
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ペルシャ芸術のなかで、もっとも魅惑的な表現法である書道は、イスラム以前の時代から高いレベルの芸術として熱愛されてきました。書道家は、自作の葦ペンを万年筆の形に削り、墨に付けてカリグラフィー用のつるつるした紙に詩歌を書き上げます。
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行書、草書、隷書と日本でも様々な書体があるように、ペルシャ書道にも、、塵のような細かい書体は、レイハン体とゴバール体があり、、スタンダードなカリグラフィーはナスタリーク体です。
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ショーケースに展示されているコーランには装飾的な文字、ソルスとナスク体を使われています。
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ペルシャ書道、刺繍コーラジュ、更紗、紀元前のネックレスを展示しているコーナー。
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7000年前の土器、ペルシャブルーの陶器、錦(ショール)のコーナー。
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中央のスクリーンでは、今回のコレクションの映像が流れています。
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映像のクローズアップ: パルチア時代(紀元前247年~228年)の彫刻と思われる。ギリシャの文化と芸術の影響がみられる古代の「ザ・キッス」は、ペルシャ人が小国したのか、ギリシャ人が運んできたのか謎です。
「悠久のペルシャ展」のオープニングの、ペルシャ伝統楽器サントゥール演奏会
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「 悠久のペルシャ、優雅なるサントゥール」CDに向けてスタジオで録音中。・・・もうすぐ発売!トンバクを叩いているのはアメリカのアリゾナ州から来日したエスィ・テヘラニ・テヘラニさん今回でプーリー・アナビアンの5枚目のCDになります。
二人のデュエット
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薬師寺のレストラン、アムリットにてディナーショー
ペルシャ伝統音楽の演奏 曲名 「美酒酔宴」
ペルシャ伝統楽器サントゥール演奏家 河村真衣
スペシャルゲスト サントゥール・トンバク奏者 エスィ・テヘラニ
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ペルシャ伝統楽器サントゥールの4重奏
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ディナーショーでは、アナビアン・コレクションから中央アジアの織物でファッション・ショーも披露しました。
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シルクロードを象徴する芸術品、錦やイカットという絣織をイブニング・ドレスに変貌。
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6世紀のシルクロードで栄えた中央アジアは、お洒落の発信地でした。
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シルクロードの東西交易の十字路では、絹交易ほどに情熱を駆り立てるものはありませんでした。手工芸品が芸術レベルに達し、シルクロード沿いの国々が裕福になったのです。
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プーリー・アナビアンが来ている洋服は、中央アジアの刺繍を自ら縫い付けてデザインしたものです。
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ペルシャ姫になった面々。
絹のイカット(絣(かすり)織(おり))、サマルカンド、19世紀唐の中国を経由した日本の絣織のルーツとも言われています。
「ペルシャ伝統楽器 サントゥール」
~華やかなりしペルシャ5000年の音色~教室30周年
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神戸ポートピアホテルにて 「古代日本に辿りついたユダヤ人」 著者 アビグドール・シャハン著 翻訳者 小久保乾門(ソロモン) の出版記念パーティー サントゥール演奏 プーリー・アナビアン
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イスラエル大使も東京からお見えになりました。
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「ハッバー・ナギラ」というイスラエル舞曲をサントゥールで演奏。