2017年12月24日日曜日

2017 光の祭 パート2





年末になるとイスラエルではハヌカ(光の祭)を祝います。ハヌカとは、紀元前二世紀、ヘレニズム文明が広まり、ユダヤの掟が禁じられ、割礼や安息日を守ることや律法の勉強が禁じられました。ギリシャ軍がユダヤ神殿を占拠して、燭台に炎を灯すための油壷をぜんぶ壊してしまいました。
残されたユダヤ人が破壊された情景のなか、ひとつだけ油壷を見つけました。一日分の油しか入っていなかったのに8日間も燃えつづけたのです。
その炎は、ユダヤ人が滅びない証になりました。
この奇跡を記念して、ハヌカ祭では毎晩、燭台の8本のキャンドルに一本ずつ火を灯していきます。子供にとっては、日本のお正月を迎えるような楽しみです。クリスマスを盛大に祝っていたキリスト教にならって、ユダヤ人の子供も取り残されないようにプレゼントやお年玉をもらいます。


ダリア・アナビアンの神戸北野町の異人館を一望するマンションでイスラエルの庶民の生活の話と伝統的な料理の数々を味わって、年越しスイーツをいただき、3 時間どっぷりイスラエルの歴史と音楽に触れました。このような催しを年に数回やっています。



ダリアの料理は、Eat Local Kobeの野菜は地元神戸のものを使い、油もトランス脂肪酸をふくまないものを使用するなど、本格的な調理法を大切にしています。プーリーによるピアノの原型・サントゥール(ペルシャの伝統楽器)とピアノで奏でるイスラエル音楽も楽しめる貴重な機会です。


パーティーの食材は、神戸三宮東公園で毎土曜日に開かれる「Farmer's Market 」の地元産の野菜を使う。フランスのマルシェ式市場のように多くの出店が出ているなかで楽しい買い物と会話ができる。イスラエルのスローガン「Eat Local Think Global


パーティーに来られた人が、北野町の夜景を撮っている。


エギゾチックなカルダモンが香る紅茶を小さなティーグラスでどうぞ。


初めての香を味わう。


紅茶を飲みながらの講演会


イスラエルでクリスマスの時期に当たる光の祭を紹介。


みんなでイスラエルの「光の祭」キャンドルを灯す。


キャンドルはイスラエルの手作りなので、くねくねっと曲がっている。


講演を聞き、キャンドルを灯してから、食事が運ばれてくる。


イスラエルの伝統料理がダイニングテーブルに並ぶ。


メニューは(下)葡萄な葉で巻いた羊のひき肉、ハーブ、ライス。


(下)「フムス」というヒヨコ豆を潰したペーストをピタパンで救って食べる。イスラエル人もアラブ人も毎日のように飽きずにこれを食べている。


オリーブでダビデの星をかたどっているのは「タヒニ」という胡麻のドレッシング。


「タヒニ」も「フムス」と一緒に毎日のように飽きずに食べている。


(上)写真の右下は、ブラウンレンズ豆のピラフ


ピタパンは、全粒粉と天然酵母の手作り


羊の煮込みは、毎週安息日でいただく一品。
 

ピタパンは、チアシードと胡麻が振りかけられている。


クリスマスの煌びやかな飾とは違って、イスラエルの「光の祭」は、飾り気がなく、素朴な手作りキャンドルで心が和む。


デザートは、ビーツがたっぷり入ったチョコレートケーキ。ビーツは、ロシアのボルシチで有名ですが、チョコレートケーキのなかに隠すと野菜が嫌いな子供も食べれる。
  

デザートテーブルは、ベドウィンの人形で飾る。


最後は、ピアノの原型、プーリーアナビアンのサントゥール演奏を鑑賞。


サントゥールの楽器は繊細な楽器なのでこじんまりしたところで聞くのがいちばん贅沢。


最後、デザートの後のデザート、ピアノ演奏で「黄金のエルサレム」を演奏。